ニュースリリース

世界奉仕の日 日本での結果報告

「チャリボン」プロジェクトでは,1万2,867冊の古本が集まる

                          

世界奉仕の日,報告動画はこちら(2018年12月18日時点)

2018年12月1日に行われた「世界奉仕の日」を皮切りに,昨年のクリスマスシーズンには日本の末日聖徒イエス・キリスト教会でも,全国の多くの場所で奉仕活動が展開された。

2018年のクリスマスキャンペーンは,教会の活動を「シンプルに」して,クリスマスの本質である,人に愛を示すことに心を向けられるように計画された。そのため,「世界奉仕の日」実施に当たって,地域会長会からは1つのシンプルな奉仕のプランが提案された。

それは,すでに世の中にある「チャリボン」という仕組みを利用した奉仕である。教会員やその友人が教会に古本を持参し,それをまとめて古書業者に買い取ってもらう。代金はそのまま,教会外部の福祉団体に寄贈される。今回は,食に困っている人に食品を届けるフードバンク活動を行う「セカンドハーベストジャパン」ほかに義援金が届けられた。

2019年1月9日時点の集計では,37か所から合計255箱の古本が集まっている。総数は1万2,867冊,寄付金額は25万5,695円となった。

これは,難民ひとり61日分に当たる宿泊サポートに加えて,6,576食分の食事サポートをまかなう額に相当する。

「チャリボン」の奉仕に参加したワード/支部の数は全国で74ユニットに及んだ。1月9日時点で到着していないところも想定すると,最終結果はさらに上乗せされると思われる。

古本を集めて送るだけというシンプルな奉仕ながら,全国各地に集会所のネットワークを持つ末日聖徒イエス・キリスト教会の特性を生かした有効な働きができた。

 
                   

 

その他のユニットは,地元で企画した様々な奉仕に取り組んだ。

食に困窮している人へ食品を渡す拠点となる「フードパントリー」活動に幾つかのユニットが参加した。この活動も,全国に260か所あまりの集会所を構える教会の特性を活かせる。前述の「セカンドハーベストジャパン」は,企業や一般から食品の寄付を募るのに長けている。必要な人へそれを手渡す窓口となる拠点開設に全国各地の教会が協力すれば,大きな社会貢献が期待できる分野である。

地域社会の清掃活動に取り組んだところもある。

神奈川県の川崎ワードは,二ヶ領用水という古い歴史を持つ用水路のほとりにある。地元の用水路保存団体と協力して,宣教師や会員らが普段から定期的に用水の清掃活動を行っている。

また全国各地で教会員が,地域の福祉施設や介護施設を慰問した。施設のクリスマス会に参加し,お年寄りと交流したりクリスマスの歌を披露したりと,慰めの手を伸べた。

 

クリスマスイベントを開催して地域の人々を招いたユニットも多くあった。世界中の降誕人形(ネイティビティー)の展示や,聖歌隊の歌や有志の演奏,子供たちとの工作など,それぞれが工夫をこらした。地域のホールを借りて本格的なクリスマスコンサートを催したところもある。沖縄では,1年間の練習を重ねて,恒例の「ヘンデルメサイアコンサート」を,沖縄交響楽団の有志をはじめとする地域の音楽家の方々とともに作り上げた。

そのほかにも,外国や福祉施設へ贈る支援物資を集めるなど,地域ごとにバラエティに富んだ奉仕が行われた。

これらの奉仕活動は,イエス・キリストの弟子である教会員にとって,主の模範に倣ってミニスタリングを実践する貴重な機会となった。

また,この社会では,NPO団体から一般企業まで多くの組織が奉仕活動に取り組んでいる。社会に貢献したいとの共通の理念を持つ他の団体と協力することで,互いの得意分野で補い合いながら,息の長い効果的な奉仕が行える。日本の教会(福祉部)は,ここ数年の災害支援や平時の奉仕活動をからその教訓を得て,地域社会とつながりを作り,地域の一員としてともに働く方向へと舵を切っている。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.